献血

うちの会社は年に二回、社屋の前に献血車を呼んで献血活動を行っている。
参加するのはほとんど社員なんだけど、たまーに取引先の人も協力してくれる。
皆がやっているのを見て、私も一度でいいから参加してみたいと思っていた。
でも献血って、多くの人が思うことだと思うけど、最初はやっぱり怖い。
注意することが多いから緊張してしまうのもあるし
実際に具合が悪くなったりした人の話も聞くとそれだけでちょっと敬遠してしまう。
一度やったらできるかどうか判断できるんだけど、そのふんぎりがなかなかつかなくて
今までは献血車の前でもどかしい思いをするばかりだった。
そんな中、今回は勇気を出して参加してみようと思い立った。
もともと貧血気味でもなんでもないし、ただちょっと針を刺すのが怖いだけなので
そんなもん痛いうちに入らねえ!なっちゃんやぐれさんは仲間を守るためにもっと痛い思いして戦ってんだぞ!と
わけのわからない叱咤をして己を奮い立たせた。
しかし実際献血車に入ると、まあ震えること。
腕にバンド巻いただけでも震えだし、針を刺す頃には腕から力が抜けて、しかも緊張で言葉や動作もあやふや。
血は滞りなく抜けたものの、針を抜いた後の止血がまた大変で。止まったかな、と絆創膏を外した瞬間に血がブワっと出てきたのが一番印象に残ってる。
こりゃもう二度としたくないと一度は思った。
でも最後にオレンジジュースを飲みながら看護婦さん(?)と話していたら、私よりも無理をしてまで献血している人がたくさんいるんだという話も聞き。
誰かのためになるなら、またやってもいいかな、と思い直した。
上司も途中で血が止まって何度も中止になったり「もう二度としないでください」とまで言われたのにしてるしね。
私みたいな割と健康で、血もすんなり抜けて貧血のひの字も知らないような人がガンガン協力するのが本当はいいことなんだろうね。
次は来年の6月くらいに呼ぶと思うから、また挑戦してみようかな。
献血したあとに一時間早歩きしてもまったくふらつかないから、私って本当に丈夫なんだな。