成せば成る精神


「成せば成る、成さねば成らぬ、何事も」という言葉を、ここを見てる人は知っているだろう。多分。
これは「何事も挑戦してみなければ結果を得ることはできない」という意味だと私は勝手に解釈している。
ちょっと意訳しているのであまりここら辺は突っ込まないで欲しい。
で、この言葉、一般的にはいい意味で知られていると思う。
人間のチャレンジ精神をうまくくすぐる言葉ではないかな。
でもこの言葉、使い方によっては負け惜しみにも聞こえることがある。
さっき蜘蛛の話が出たので、蜘蛛を用いて例を挙げてみる。

先ほどできたばかりの蜘蛛の巣に蝶々が近寄ってきていた。
蝶々は、これから自分の身に降りかかる災難にも気づかずに、自分の目の前を優雅に飛んでいた。
そのまま前進、まもなく蝶々は蜘蛛の巣に引っかかる。
急に動けなくなり、もがく蝶々。
その揺れを感じて、ゆっくりと蝶々に近づいていく蜘蛛。
ここで聞こえた蜘蛛と蝶々の会話。


蜘蛛「おぅ、今日はずいぶん元気な獲物だな」
蝶「おいテメーここは俺の巡回ルートだぞわかってやってんのかこんなトコに居座るなんて誰が許可したよ今すぐこの糸はずしやがれ」
蜘蛛「おいおいこんな空中で何が巡回ルートだよちゃんと前見てねぇテメェが悪いんだろ、つかこれから飯になるってのに危機感全然ねぇな」
蝶「ふざけんな誰が誰の飯になるって?チクショー早くはずせってのどんどん絡まるじゃねぇかよ痛ぇんだよ」
蜘蛛「もう無理だっての動くとますます絡まるぜもうテメェは逃げられねぇんだからおとなしく俺の今日の飯になりやがれ」
蝶「逃げられねぇはずねぇだろがそんなのテメェの主観だろ絶対はずして逃げてやるからな」
蜘蛛「もう無理だっつってんのに頑張るなまあ俺はテメェが完全に動けなくなるのをゆっくり見て待っててやるさ」
蝶「そんなのやってみなきゃわかんねぇだろうがやってみなきゃ100%逃げられねぇんだよアイタタタタタタタ」
蜘蛛「あーハラへったー」


こんな感じで出てきた「成せば成る」精神。
もうほとんど「成さねば成らぬ」のみしかでてきてないと思うけどまあ大体こういう感じで使うと負け惜しみっぽく聞こえる(やっと出た結論)
確かに何でもやってみなきゃ結果は出ないわけだけども、やってみても結果が出ない場合って寂しいよねぇ。
ちなみにこの蝶は近くで剣の修行をしていたとある少年に助けられ、蜘蛛は巣から落とされてぐちゃぐちゃに踏み潰されます(決定事項)
またしても何が書きたかったんだかわからない日記。
蜘蛛と蝶の会話は楽しかったです。